2022/11/13
Schott(ショット)の代名詞である「ONESTAR RIDERS (ワンスター ライダース)」が誕生してから約半世紀が過ぎた現在、いまだに色褪せることなくライダースジャケットの定番として常にそこにあるマスターピース。そんなアイコンジャケットを、いま活躍しているONESTAR MAN & WOMANに着用してもらい、各々のライフスタイルを背景としたスペシャルインタビューを敢行した。
シーズンⅡ、第9回目のゲストは、パンクバンド「HEY-SMITH」のリーダーでボーカル・ギターを担当する「猪狩 秀平」さん。全国の野外フェスやライブハウスに出演し、幅広い層のファンから支持されている「HEY-SMITH」のフロントマン「猪狩 秀平」がONESTAR RIDERSを身に纏い、インタビューに応じてくれた。
-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
気にしたことがないけど、革ジャンが好きなのでほぼ毎日着ていると思います。さすがに真夏は着ませんが、夏の夜に着ていることはありますね。僕、寒いのに弱くて、特に寒暖差が辛い。暑い外からクーラーがキンキンに効いているお店とかに入るのが苦手です。口癖が「すみません、クーラー弱めてください」なので(笑)。あと「炭酸水ありますか?」もよく言っていますね。僕は自分でお酒の濃さをコントロールしたいんですよ。お店によってバラツキがあるのって気になりません?レザージャケット関係ないですけど(笑)。
-アメリカに関してのエピソードがあれば教えてください。
とにかくアメリカは「日本と何もかもが違う」ですね。だって銃はOKだし、日本で吸ってはいけないものがOKだったり、ルールがかけ離れていますよね。だから価値観も全然違うし、日本の固定概念は全く通じない。コロナ前はアメリカに行くことも多かったから、色々エピソードあるけど言える話が少ないです(笑)。
この話は大丈夫かな?ライブでアメリカのニューメキシコ州に行った時に、夜酔っぱらって一人で散歩していたら、知らないうちに危険地域に足を踏み入れてしまったみたいで、悪そうな2人組に銃を向けられまして。なんか言われたんですけど、多分怖いことを言っているなと判断し、とりあえず手を上げて敵意のないことを示したら、その2人組は笑いながらバカにした感じでいなくなったということがありましたね。
恐らくですが、からかわれていたんだと思うけど、からかい方の度が過ぎる、って冷静になったら腹立ちましたね。でもこういうことがアメリカっぽいなーと、つくづく思った記憶があります。
-猪狩さんがイメージするショットとは?
「革ジャン」ですね。若いころは憧れのブランドでした。10代って「革ジャン=憧れ=高い」じゃないですか。若くてお金がない頃にバンドの先輩が着ていて、いつか俺も手に入れるぞーって思っていました。で、20代前半に初めて買ったショットの革ジャンは641XXというシングルタイプのライダースでした。大阪の四ツ橋近くにあったショットに何回も試着に行きましたよ(笑)。ダブルのワンスターライダースと悩んで、結局シングルライダースを買っていました。なんかその時の気分が王道な感じがイヤだったのと店員さんに似合う!って強めに言われたからですね(笑)。でも気に入ってずっと着ていましたよ。他にもボア付きのワンスターのNAVYカラーを持っていますし、結構ショットアイテムは家にありますよ。
-ONESTARのコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
僕はファッションのアンテナを立てていないので、そこまでのこだわりがないんですけど、あえて言うならライダースに似合うアイテムを選んでいます。ライダースって不変的じゃないですか。それは完成されているから不変なのであって、時代を経て無駄を削ぎ落した結果だと思うんですよ。だからライダースが好きで、ライダースって最強だと思っているんです。なので、ライダースを着る時はライダースが主役になるように、Tシャツにデニムパンツのようにシンプルなアイテムを合わせることが多いです。そもそもはライダースが格好いいので、ライダースに合わせるっていうよりも、ライダースに似合う男になっていきたいですね。ライダースの邪魔をしないように(笑)。
-バイクにまつわるお話があれば教えてください。
バイクはちょくちょく乗り換えていますよ。まず高3の時にYAMAHAのTWを買って乗り回していましたが、いつの間にかHONDAのSTEEDと物々交換していました(笑)。最終的には楽だという理由でビッグスクーターに乗っていましたけど、今は危ないので乗っていませんね。
-今後の展望をお聞かせください。
やりたいコトはいっぱいあります。それらを叶えることができるのって、バンドを続けていればできるんです。バンドやっているからご飯が食べられるわけだし、バンドやっているから友達に会って毎日騒げるし、バンドやっているから見たことがない景色を見ることができる。なので、とにかくバンドを続けることが大前提ですね。
そういえば、週末だけ渋谷でオープンする私がプロデュースしている飲み屋「金土日」が、ありがたいことに連日大盛況で、多くのお客さんにご来店いただいています。僕も行ける時はお店に行って、それこそファンの方と直でお話しさせてもらうんですけど、今までのコミュニケーションって、インスタのDMとかに「あの曲最高でした!」って送られてきた文字を読んで感動していましたけど、今は直で目の前でお客さんが、「Don't Worry My Friendのあそこが良かったです!」って目の前でリアルタイムに言ってくれるのってすごく新鮮だし嬉しくて、ついついお酒も進んでしまいます(笑)。
僕は自分のバンドの曲についてディスカッションするのが好きなので、お酒を飲みながら生の声が聴けるのは嬉しいですよね。まあ、これらもバンドをやっていたからこそ実現したプロジェクトですから。とにかく今後もやりたいことをするために、たぶん一生ですね、バンドを続けていきます。
イベントやライブで全国を飛び回っている「HEY-SMITH」。たまたま東京にいるタイミングでお願いすることができた今回の取材。ライブハウスでのリハーサルが終わった後の、一番疲れているであろうタイミングにも関わらず、スタジオの外まで我々を迎えに来てくれた猪狩さん。いつもの通り飄々としながらも、慣れないファッションやライフスタイルに関する質問を、自分の考えをまとめながらお話ししてくれた大阪のバンドマンに、また心を掴まれてしまった夜だった。
今回、HEY-SMITH ボーカル・ギターの猪狩 秀平さんに着用していただいた革ジャンはこちら!
Schott(ショット) ONE STAR NEW NAKED / ワンスター ニューネイキッド
No.7823950090
COLOR:BLACK