2024/04/12
創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。
そんな「ONESTAR」を愛してくれている各業界のワンスターラバーズ"ONESTAR'S"にインタビューを敢行。
今回のONESTAR'Sはインフルエンサーであり経営者である、森下 直哉さん。
株式会社 THE HIDEWAYの代表として飲食業や家具の輸入販売、アメ車販売などの事業を展開し、休みの日も趣味を仕事に結びつけて、常に何かを考えているという昭和的な1面と、ビジネスにお酒は必要ないという、現代的な考えの1面を持つハイブリッドな実業家でありインフルエンサーとしても活躍する森下さんに、3月13日にオープンしたSchott名古屋店でお話を伺った。
もちろんONESTARを纏って。
▶ONESTARの一覧はこちらから
-森下さんがイメージするSchottとは?
森下:Schottといえばライダースですね。すぐ浮かびました。ブランドのことは10年以上前から知っていましたよ、学生の頃からですかね。
革ジャンといえばSchottと言ってしまうくらいですが、実際にライダースを買ったのは実はつい最近なんです。
大人になったらライダースを着よう、という思いが若い頃からからありまして、僕の相方(AMERICAN WANNABE 龍平さん)のブランドがコラボしたライダースを買いました。
人生初Schottがそのレザージャケットです。オーバーサイズで着たかったのでサイズは42を選びました。
なぜだかは分かりませんが、レザーを着ると気合が入りますね。
▶森下さんが着用したライダースはこちらから。
-アメリカにまつわるエピソードなどあれば教えてください。
森下:アメ車の販売も事業のひとつなので、アメリカに車を買い付けに行っていて、たくさんエピソードはあるんですけど、最近の話だと「ホットロッドを買って現地で乗ろうぜ」、という動画の企画があって、まず車を買ってLA付近を走り回ってたんですけど、ハイウェイで走っているときにブレーキが急に効かなくなって、死にかけました(笑)。
YouTubeを撮影しながらだったので、気づかぬうちにオイルが漏れていてブレーキがダメになってしまったんです。
慌てましたけど、しょうがないのでハイウェイの途中で無理やり止めて、レッカーを呼んで運んでもらいました。
ブレーキがかからないので、エンジンブレーキとお祈りでなんとか止まりました(笑)。あれはかなり怖かったですね。
森下:あまり恐ろしい目にあったことはなくて、強いて言うなら、ホテルで休んでいたら銃声がしたので見に行ったくらいですかね?本当は危ないから行かない方がいいんですけど (笑)。
あとは若い頃ですが、ブルックリンのお店は100軒以上回りましたね、飲食の修行として。食のトレンドを探りつつ、その頃は内装屋も始めていたのでお店の装飾ばかり見ていました。
-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
森下:バイクに乗る時や車に乗る時など、モーターシーンが多いですね、レザーは暖かいので。
車の運転中も動きづらくはなりますがレザーは脱がずに頑張って着ています。
バイクはハーレーの49年式パンヘッドに乗っていて、車はフォードのモデルTが何台かある感じです。一番よく乗っているのは1923年式です、クラシックが大好きなので。
アメ車が好きになったのは小学生くらいからで、父親の影響をモロに受けています。
中学生の時にはローライダーのイベントにも行っていましたね。出身が京都なんですけど、河原町で第一土曜日にローライダーのイベントがあって、よく見に行っていました。
で、積極的にオーナーの方に声をかけて、乗せてもらっていましたね、中学生ながらに(笑)。
そこから好きな車の年代がどんどん下がっていって、今の23年式に落ち着いたという感じですかね。
-ONESTARのコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
森下:シルバーのアクセサリーがマストです。普段からも使っているのですが、ライダースを着るときは尚更にですね。
あとスタイリングについてですが、アウターはオーバーサイズで着たいと思っています。自分が細い分、服は大きめに着たいなと。
ボトムスは最近ようやく細身になってきました。それまではワイドパンツばかり穿いていましたが。昔からルーズフィットが好きだったんですよ。
でも最近、東京でスタイリングを担当してくれているGLAD HANDのハチさんから、ボトムスは細身で行きましょうと提案されまして。
ちなみに大阪でのスタイリングは相方であるAMERICAN WANNABEの龍平さんにお願いしています。何も考えなくていいので楽ですね。
-森下さんのライフスタイルについて教えてください。
森下:先ほどもお話ししましたが車やバイクが好きです。初めて車を買ったのは18歳の時で、国産車でした。
そのあとすぐに19歳~20歳でアメ車を買いました。現状はアメ車を6台くらい所有しています。
アメ車販売もしているので。ちなみにアメリカでの買い付けは殆どネットで済んでしまいます。仕入れた分はすぐ売れてしまうので、倉庫には自分のコレクションしている車しか置いていないですね。
森下:刺青は昔から好きで20歳から入れ始めました。肩から始めて、いまは見えるところを埋めていこうと考えてます。
刺青に関してはこだわりがなくて、目立てばいいやくらいの感覚です。
彫師さんのところに行くまでノープランで柄も決めずに行って、現場で何入れましょうか?という会話からスタートするくらいです。いまは大阪のデスペラードさんに入れてもらっています。
僕の出身は京都で育ちが滋賀ですが、滋賀って何にもないんです。
それで、東京で飲食店で修行をして滋賀に出店すれば滋賀で一番になれるかも、というナメた考えで飲食業をスタートしました。
地元を盛り上げたいという気持ちももちろんありました。10年くらい修行して30歳で独立しました。
森下:昔からですが仕事が趣味ですね。仕事に結びつくこと以外は基本しないんです。ここは結構極端です。
完全なワーカホリックなので休みなんていらないです(笑)。同世代で一番働けば勝てると思っているので休んでいられない、ということもあります。
お酒も飲まないですし。飲んだ次の日のパフォーマンスが下がるのが嫌なのと、単純に味が苦手です。
あと、常に気を張っていたいので、お酒を飲んで気が緩んでしまうのではないか、と考えると飲まない方がいいかなと。
だって飲みの席で話したことなんて覚えてないじゃないですか。お酒を飲むことを否定するのではなく、あくまでも僕の考えですが、ビジネスにお酒はいらないという考えなんです。
遊ぶ時も仕事で関わるメンバーとしか遊んでないですね。飲み行こうと言われたら、なんで?って答えますし(笑)。
こういう話はわりとオープンにインタビューとかでは話してますね。
他人から嫌われることをなんとも思っていないので。万人受けしようと、そもそも思っていないんですよ。
-今後の展望を教えてください。
森下:僕は車の整備はできないけどアメ車を売ることはできる、ということを世に示していきたいんですよ。
車の知識がなくても車の販売はできるし。うんちくを語らず第一印象でカッコいいと感じてもらったものを買ってもらう方がいいと思ってます。不良は多くを語りませんから。
世の中には様々なカルチャーがあって、各分野に詳しい人ってもういっぱいいるんですよ。
車でも、飲食でも、こだわりを持った本気の方たちには今から努力しても知識量や経験力で勝てないですから。根本的に関わってきた時間が違いますからね。
だから、そういうプロの方がやっていないことを考えて商売しています。
こだわったオンリーワンなバイクや車を売るのではなく、僕は台数で勝負します。
こだわった1台を時間かけて売るのではなく、同じ時間で5台売った方が効率いいですから。
森下:今の時代って、同世代に行動力が高い人があまりいないんですよ。それがすごくラッキーだと思っています。
単純に目立ちたいっていうのもあります。一番になりたいんですよ、同世代で。
だからSNSを頑張って、そこまでこだわらなくても軽い気持ちでアメ車に乗ってみたいな、とか少しでも興味がある色々な方にアプローチしていきたいんですよね。
最近の若い子は、マニアックなところに入ってこないっていうのもありますけど。
ハードルが高いって思うんですかね?あとは自分より下の世代に、僕みたいに適当な人間でも、その気になれば飲食やアメ車販売、内装屋など経営できているよ、というのを見せていきたいですね。
森下:今あとは別会社も3つ増やそうかなと考えています。とにかく会社をたくさん経営したくて。
一つの業態で100軒出すよりも、色々な業種で50社持っている方が格好良くないですか?恰好をつけるにはお金がかかるけどけど、恰好よくお金を稼ぐことを意識しています。
飲食店を底上げする事業にしようかなとか、プロジェクションマッピングを使った飲食事業とか、アパレル事業も考えています。
他にはマーケットにホットロッドをどうやって広めようかなとか、考えることは山ほどあって全然時間が足らないんです。
でも、そんな僕をSNSとかで見て、楽しいそうだな、自由でいいな、と思ってもらえるようにこれからも突き進んでいきます。
男として恰好いいことさえできていれば、僕はそれでいいんです。