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FEATURE

9人のONESTAR ~NINE PERSON'S ~ VOL.6 モヒカン 小川 (エディター)

2022/09/01


Schott(ショット)の代名詞と言っても過言ではない「ONESTAR RIDERS (ワンスター ライダース)」。
このアイコンジャケットを着用した様々な業界で活躍するONESTAR MAN&WOMANに、スペシャルインタビューを敢行した。

第6回目のゲストは、レザーに関する知識はノーベル賞クラスとも言われている、雑誌 Lightningエディターの「モヒカン小川」さん。
レザーに対して真摯に向き合い、収集した事実データをもとに独自のフィルターを通し、非常に分かりやすく噛み砕いた説明をしてくれる、まさに「レザープロフェッサー」こと「モヒカン小川」が、ONESTARを身に纏いインタビューに応じてくれた。



-小川さんがイメージするショットとは?
「ライダース界の標準時」ですね!これに尽きます。もう「?」マークが出ていますね(笑)。答えは、世にあるライダースジャケットの基準が「ショットのONESTAR」である、ということなんです。ショットってもうすぐ110年を迎える超老舗ブランドじゃないですか?90年以上も前にライダースの原型ともいえるジャケットを世に出していますからね。ONESTARって発売した当初からデザインが変わってないじゃないですか。まあシルエットが変わったりはしていますけど、ディティールはそのまま。マスターピースなわけですよ。「標準時」というイメージは永遠に奪われませんからね、素晴らしきレガシーですよ。



-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
ほぼ毎日レザーを着ているんですが、ここぞという場面で着ていることが多いですね。ショット以外の革ジャンもたくさん持っているんですが、ショットのONESTARは各年代別で持っているので、そのときの気温や湿度、体調や目的に合わせてセレクトしています。
よく取材で海外に行くのですが、飛行機の中でも革ジャンは脱ぎません。いや、苦しくないですよ、だってそれが当たり前になっているんですから。たまに新幹線の移動中とかで読者の方にお会いしたときは「本当にいつも革ジャン着てるんですね!」って驚かれますけど(笑)。ちなみに暑い国や地域に行くときはレザーベストが主役になります。さすがにライダースは暑い(笑)。でも先週行った奄美大島は暑かったけど革ジャン着ていましたね、奄美大島で一人だけでしたね革ジャン着てたの(笑)。え?ハワイでも着ますか?うーん実はアメリカはかなりの頻度で行っているんですけど、ハワイだけには行ったことが一度もないんですよ。イイとこらしいですねハワイって(笑)。



-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
首元の開いたUネックTシャツですね。UネックじゃないTシャツもワザと伸ばしてゆるゆるにします。ブルース・スプリングスティーンとかロックミュージシャンの影響ですね。
ちなみに、ショットが「ONESTAR 613UST」っていう着丈が1インチ長くなったモデルを出したときに、フロントの前立ての幅が細くなったんですよ。これ、バイク乗りの人は幅が広い方がジッパーから風が入ってこないので喜ばれるんですけど、前を開けて着ることを考えると細い方が圧倒的に美しいんですよ。これは70年代のONESTARのディティールから取っていると思うんですけど、素晴らしいハイブリッドですね。というのも、70年代のONESTARは身頃も細くてフロントジッパーを閉めるとかなり苦しい。年代別の同じサイズで着比べたんですけど、70年代はスタイリッシュなシルエットでした。こういう年代で違うってのもイイんですよ。時代背景が見えてくる感じが。あ、スミマセン、革に向かって話してました(笑)。マストアイテムですよね?ほかにもシルバーのネックレスとブーツは合わせます。


-最後に、小川さんにとって「レザー」とは?
「第2の皮膚」ですね。もう身体の一部なんです。それと革は裏切りませんからね。手塩にかけて育てれば、自分の望む型に成長してくれる。自宅と仕事場に合わせて60枚くらいの革ジャンがあるのですが、思い入れがあるので割と満遍なく着るんですよね。まあ、トレンドはあって、最近コレばっかり着てるなーとかはありますけど、周期があるのでイイ感じで回ってる感じです。なので、革ジャンを売ることは滅多にないですね、Lightningのイベントでオークション(ほぼプレゼント)とかは出しましたけど、仲間に譲ることが多いですね。譲ることを僕らの業界では「嫁がせる」と言いますが。嫁ぐ前の日は、正座してそっと最後の袖を通しますね。常にそばにいて、同じ時間を過ごしてきた革ジャンって、袖を通すと思い出すんですよ。娘を送り出す父の気持ちってこんな感じですか?(笑)。
まあ、とにかく「革、お酒、タバコ、本」は裏切りませんね、え、何が裏切るかって?ちょっと何言っているか分からないですね(笑)。




いつもは取材をする立場のモヒカン小川さん。今回のインタビューを終えて「いやー楽しかった!たまには受ける側もいいですね、ありがとうございました!」と、その凶暴そうなヘアスタイルとは真逆の爽やかなトーンで我々を労ってくれた。インタビュー中、常に「革ってさ」という言葉が主語になっていた小川さんの、革ジャンに対する熱い思いは、まさに家族に対する思いと一緒なんだな、と感じずにはいられなかった。

 

今回、モヒカン 小川さんに着用していただいた革ジャンはこちら!



613UST ONESTAR TALL/ワンスタートール
No.7164
COLOR:BLACK

 

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