2023/09/01
創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。
そんな「ONESTAR」を愛してくれている各業界のワンスターラバーズ"ONESTAR'S"にインタビューを敢行。
今回のONESTAR'Sは、「ORIGINAL LOVE」の田島 貴男さん。
Schott Grand Store TOKYOでのインストアライブやトークショーなど、Schottともかかわりの深い田島さんから、音楽、バイク、車、カメラなど自身のライフスタイルにまつわるお話を伺った。
もちろんONESTARを纏って。
-田島さんがイメージするSchottとは?
田島:ラモーンズが浮かびました。
当初はそれがSchottと知らずに見ていましたが、先輩がよくライダースを着ていて、ずっと気になっていたんです。
それで、あとからSchottだったんだって知りました。
やはり、ミュージシャンが着ているアイテムは気になりますからね。レザーって長持ちするじゃないですか。
ギターも同じで丁寧に使うとエイジングっていうんですか見た目もそうですが、音に深みというかいい音色になってくるんですよ。
田島:今ギターはエピフォンを使っているんですけど、買った時より全然いい音がしていますよ。
劣化した音色がたまらなくイイんですよ。
どういう理由でこの音になるのかは分からなくて、最初からこの音を作ればいいのにと思うのですが、なかなか作れないみたいですね。
最初から劣化した音というのは。
-アメリカにまつわるエピソードなどありますか?
田島:僕が関わっている音楽のルーツはアメリカです。
好きな音楽はロックンロール とソウルミュージックですかね。
カントリーブルース、ロックンロール 、リズムアンドブルース、ソウルミュージックという流れがアメリカ音楽の歴史にあって、時々イギリス人がそれらを変換しながらまたアメリカに逆輸入して、というふうな音楽の流れ全体が好きですね。。
好きなレコードを買ったり音楽を調べたりしていくと、どうしてもアメリカの文化に触れるようになる。
実際、旅行で何回も行っています。ニューヨークには一時期、毎年行っていたし、ニューオリンズやロサンゼルスにも行きました。
田島:やっぱりアメリカ人の物の考え方には影響を受けていると思います。
日本とは全然違う考え方だし、日本のように色々と守られていない。
ニューヨークでもロサンゼルスでも少しでも郊外の方に離れると一気に田舎になる。
田舎というか野ざらしというか荒涼としているんですよ。
何かあった時に国がフォローしてくれないというか、何かあっても自分で解決しないといけないという感じがあって、日本と違ってぬるくない。
でもそれが当たり前の暮らしで、その中でアメリカンミュージックが生まれてきたんだ、ということがアメリカに行くと感じられます。
田島:日本で聞くアメリカンミュージックとアメリカで聞くアメリカンミュージックは全然違う風に聞こえます、同じ曲でも。
「The BAND」とか「NEIL YOUNG」、「EAGLES」もアメリカで聞くとメチャクチャいいんですよ。曲と、景色、空気感がぴったりなんですよ。
逆に日本でそれらの音楽を聴きたくなくなりましたね、あ、でも聴きますけど(笑)。
幸運にも危ない目にはあまり逢っていなくて、20代から30代の頃、ニューヨークがあまり安全ではなかった時代も一人で遊びに行ったりしていました。
クラブとかに遅くまでいてホテルに帰って来たときに外で銃声が聞こえたりしていましたが。
でもタクシーの運転手さんがすごくいい人だったり、みんな意外と人懐っこいというか、話しかけたらすぐ友達になれる感じがある。
ニューヨークは移民の集まりだから人種も混在しているし、心の壁も低いからこちらから割と話しかけていました。
彼らも社交辞令というかあいさつ代わりに色々質問してきましたね。
たまたま行ったレコード屋の人とすごく仲良くなって遊びに行ったりとかもありましたし。最初は怖い人かな、と思ったけど、ただのいい人だったということが結構多かったです。
田島:イギリスではクラブで知り合った、おっとりした優しい人が、なぜかクラブの外で血だらけになっていて、聞いたら鉄の棒で殴られたとかで、大騒ぎになっていた現場に巻き込まれたことはありますね、アメリカの話じゃなくなりましたが。
またそのうち行きたいと思っています、アメリカには。
-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
田島:普段から日常的に着ています。ステージでも着るし、本当の普段着ですね。
レザージャケットは昔から好きで30年前から来ている革ジャンもあります。
エイジングされたものが好きで、レザーだけでなくギターも同じ。経年変化がたまりません。
前にバイクに乗っていたのですが、そのときはレザージャケットを重宝していました。
バイクですか?ハーレーのXL883に乗っていましたが、親戚にプレゼントしていまは乗っていません。
いまは車にハマっているからサーキット走行する時はレーシングスーツを着ていますね。
サーキットを走り始めた理由は、マニュアル車に乗ってからあらためて車の運転にハマってしまって(笑)。
カメラもそうですが、自分で操作しているという感じが好きなんですよね。
-ONESTARのコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
田島:デニムパンツが好きですね。
スタイリングのこだわりというか、とにかくアメカジの王道だし、タフで機能的って間違いないじゃないですか。
洋服に時間をかけられないんですよ、車、カメラ、音楽で時間はいっぱいいっぱいになってしまうので。気に入ったアイテムを着続けることが多いです。
-田島さんのライフスタイルについて教えてください。
田島:音楽に関しては、ロックに限らずなんでも好きです。
ギターが好きというか、曲を作るのが好きとか、音楽全体が好きだったのですが、ひとりソウルショーを行うようになって、ルーツミュージックに目覚めて、カントリーブルースにもハマりました。
そのあたりからギターにハマるようになりましたね。リゾネーターギターは前から持っていたのですが、ステージでは使い物にならなかったので、何回も修理に出してそれをライブで使ったりしてました。そこからリゾネーターギターを何本も買い集めました。
その2、3年後にジャズギターを弾きたくなって、自分で色々調べたりしてたけどイマイチ分からなくて、ちゃんと先生に教えてもらおうと思って、今も習っています。
ちなみに今日もこれからレッスンに行きます。
田島:カメラはFUJIFILMのX-Pro3が最高に面白くて、デジタルカメラなのに撮った写真が確認できないという、フィルムカメラと同じ感覚で楽しいです。
昔ながらのカメラを再現しているので、デジカメを使い慣れている人はすごく使いづらいと思いますけど、フィルムカメラ好きにはたまらないカメラだと思います。
昔からフィルムカメラがメチャクチャ好きで、現像も自分でやっていました。
写真を撮るという操作が好きなんでしょうね、車のマニュアル運転と同じように。
田島:デジカメはカメラにハマってからほとんど興味がなかったけど、フィルムカメラと同じ機能があるFUJIFILMのX100VとX-Pro3に辿り着きました。
写真の感じもかなりフィルムに近いので面白いですよ。
スナップ写真を撮ることが好きで、ライブとかでアーティストと一緒になる機会が多いじゃないですか。
その時に色々撮らせてもらうんだけど、被写体となるアーティストは対カメラマンとの接し方ではないから、リラックスしていて、すごくいい写真が撮れますね。