2023/12/04
1913年、ニューヨークにて兄 Irving Schott (アーヴィン・ショット)と弟 Jack Schott (ジャック・ショット)の兄弟によって始まったレザーウェアブランドの Schott (ショット)。
ブランド設立当初はレインコートをつくる工場だったが、1928年に世界で初めてジッパーで開閉するライダースジャケットを発表。ボタン仕様しかなかった当時、フロントジッパーを採用した形が画期的なジャケットとして大きな話題となった。
1950年代には Schott のアイコンともいえる「ONESTAR (ワンスター)」モデルが誕生。星のスタッズを肩のエポーレットにほどこしたダブルライダースは、同時期に到来したバイカーブームによりバイカーたちから熱い支持を集め、ライダースジャケットの象徴として認知されることとなる。
1960年代以降は Ramones (ラモーンズ)や Sex Pistols (セックス・ピストルズ)をはじめとしたロックミュージシャンたちがこぞって愛用。さまざまなカルチャーシーンに定着し、「ライダースジャケットといえば Schott」と言われるほど、世界中に知名度を誇るアメリカ老舗ブランドとなった。
そんな Schott は今年で創業110周年を迎えた。ブランドがスタートしてから長い年月を経ても、発表当時とほとんど変わらないデザインの「ONESTAR」。
記念すべき節目の今年、時代を超えた定番「ONESTAR」を音楽の世界で活躍する3人のアーティストがまとう。
第2回目は唯一無二の歌声と称され、ジャズやヒップポップ、R&Bなど、さまざまなジャンルをミックスした独自の音楽スタイルで魅了するシンガーソングライターの iri。Schott に対するイメージや自身のファッション、そしてプライベートに関することまで、様々な話を伺った(第2回/全3回)
Schott with iri
ー ONESTARを着てみた感想を教えてください。
レザージャケットって硬くて重いという印象があったんですが、やわらかくてとても驚きました。これなら疲れちゃうこともないですね。
個人的にいいなと思ったのは、サイズ感。ピッタリとしすぎず、中に着込める余裕があるのがとてもよかったです。あと、短めの丈。脚も長く見えるし、バランスがいいですよね。
ー 普段はどんなファションスタイル?
衣装ではメンズっぽいものが多いですが、プライベートでは少し違うかも。結構テイストは自由で、気分によって変えています。テンション上がっていれば鮮やかな色を選ぶこともある(笑)。
特にお出かけの日とかは色を選びがちかもしれないです。ただ、今日みたいなモノトーンで着心地のいい落ち着いた服を選ぶこともありますね。メンズライクな服装が仕事着になりつつあるので、髪型は女性らしさを出すためにロングをキープしています。
ー 最近ハマっていることは?
車を買ったので、時間があれば運転をしています。仕事終わった後とか夜など、行き先は決めずに。音楽とか聴きながら運転するのがストレス発散になっているかもしれません。
車の中で聞く音楽はR&Bが多いかな。車を運転しながら聞くので。構えずに音楽も聞けるのがいい。無になれる時間ですね。
ー iriさんのインスピレーション源は?
人と会うことやどこかに遊びに行ったりすることも刺激的で、音楽に生かされることもありますが、一人で考え事をしている時間が仕事につながっている気がします。車を運転している時間もそうですね。
なので、移動しなければいけないときはタクシーを乗らずに街中を一人で歩くというような、一人の時間を作ることが私にとって大事ですね。
〈vol.2 iriさん プロフィール〉
iri (いり)
神奈川県出身。地元のJAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年NYLON JAPANと Sony Music が開催したオーディションでグランプリを獲得。HIP HOP/R&B のビートとダンストラックをシームレスに歌いこなすシンガーソングライター。2016年ビクターよりメジャーデビュー。iTunes Store でトップ10入り、ヒップホップラップチャートでは1位を獲得。翌年には Nike のキャンペーンソングを手掛け一躍話題となり、多方面から注目される。2024年3月13日に初武道館ワンマンライブを開催予定。
▼iriさんが着用しているONESTARはこちら
【218W WOMENS LAMB ONESTAR RIDERS】
PRICE: ¥137,500-
〈スタッフクレジット〉
model: iri
photography: Takuya Nagata
videography: Kohei Igarashi
styling: Masataka Hattori
hair & make up: Megumi Kuji
edit & text: Yuko Igarashi
The Fashion Postの記事はこちらから。
https://fashionpost.jp/