2023/12/15
創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。
そんな「ONESTAR」を愛してくれている各業界のワンスターラバーズ"ONESTAR'S"にインタビューを敢行。
今回のONESTAR'Sは、GLADHAND & Co.の橋本 佑さん。
GLADHANDの企画からPR、カメラマンなどマルチに活躍するブランドのマネージャーである橋本さんからファッションやライフスタイルについて色々とお話を伺った。
もちろんONESTARを纏って。
-橋本さんがイメージするSchottとは?
橋本:やっぱりONESTARが一番イメージとして出てきますね。
僕は16歳からバイクに乗っていて、こういうアメリカンカルチャーの洋服が好きになったのは、ローライダーがルーツなんですけど、バイクに乗る時に必ず通るアイテムはこのONESTARなのでは?と思っています。
こういうカルチャーが好きな人で、持ってない人いないんじゃないかな、っていうくらい当たり前のアイテムですよね、ONESTARって。
車好き、バイク好き、音楽好き、ジャンルは問わず、どの世代とかも関係なく、必ず持っていないといけないアイテムなんじゃないかなと僕は個人的に思います。
たしか18とか19歳の時にSchottを知って、憧れていた記憶があります。いまは古着とかも含めると4,5着持っていますね。
-アメリカにまつわるエピソードなどあれば教えてください。
橋本:人生で4回渡米していて、どれも西海岸でした。
それこそボロボロのONESTARを着て、撮影とか買い付けとか打合せで行かせてもらったんですけど、カリフォルニアの南側で革ジャン着ているとちょっと浮いていましたね(笑)、誰も着てないから。
サンフランシスコまで、革ジャン着ている人はいるんですけどね。
その頃から革ジャンは東海岸なのかな?とか思ったりして。僕らが提案するテイストって西海岸のカルチャーだから、東海岸にはなかなか仕事では行く機会がないですね。
まあ西海岸も仕事でしか行ったことがないので、いつか何も考えずボーっとできる時間とか作ってのんびりしてみたいですね、難しいですけど。
橋本:アメリカでまさにアメリカだなって感じたことは、ハイウェイですね。
車でハイウェイを移動するんですけど、片側6~8レーンくらいあるじゃないですか、広すぎですよ。そして路面のコンディションが良くない。
バイクでアメリカのハイウェイを走りたいと思ってましたけど、いたるところ段差というか、アスファルトがえぐり取られてしまっているような感じで、ちょっと古いバイクとかはつらいですよね。
事故も多いし、タイヤがパンクしたまま走っている車とか結構いますからね。ホイールだけで走ってる車とか見ると、おお、アメリカっぽいな、と思いますね。
-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
橋本:ハーレーに乗り始めた頃に、それこそヴィンテージのアイテムに、あえてONESTARを合わせて走ったりしていました。
でもある時からコスプレ感というか戦闘服感を感じ出してしまったので、バイクに乗るからONESTARを着なくては、という固定概念はいらないと気づき、そこからは普段着として気軽にライダースを着るようになりましたね。
-ONESTARのコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
橋本:シルバーアイテムですね。もちろん自社のアイテムは多いのですが、最近はイギリスのGREAT FLOGというブランドを好んで着けてますね。1972年から始まったブランドです。
全部が自社のアイテムではなく、ヴィンテージのアクセサリーを混ぜたりすることも多いですね。
普段のコーディネートで、アクセサリーを着けないということは、殆どないんですけど、レザージャケットにはリングがマストとかはありますね。
特にONESTARはインパクトの強いアイテムだと思っていて、他の合わせを強いものにしてしまうと、コスプレ感が出てきてしまうというか。
なのであえてONESTARを着るときはスウェットとかゆるめのアイテムを合わせたりします。今日穿いているのもイージーパンツですし。
橋本:そうなってくると、革ジャンを脱いだ時にシルバーがないと、ゆる過ぎのコーデになってしまうかなと思っているので、どこかにはポイントとして強いアイテムは入れておきたいという考え方です。
スタイリングの中にメリハリを持たせて、振り幅を大きくしたいんです。
サイズや丈感もそうですが、スウェットのセットアップに革ジャン羽織るとか、革ジャンを着るシーズンでなければ、シルバーでガッチリコーデするとか、緩急をつけたアイテムの組み合わせは意識しています。
-橋本さんのファッションについてのこだわりを教えてください。
橋本:サイズのバランス、シルエットを大事にしています。今着ているライダースは42インチなんですけど、36インチのライダースも持っていて、そのライダースを着るときは、ボトムスはサイズアップするとか、全体のバランスにはこだわっています。色味は全身ワントーンになることが多いですかね。
-橋本さんのライフスタイルについて教えてください。
橋本:とにかく乗り物が好きで、最初に乗ったバイクはHONDAのAPEでした。まずは原付の免許を取って乗り回してから、SRに乗りました。
まともに買ったバイクはKAWASAKIのKH400だったかな?19歳の時に手に入れたような気がします。
KHに関しては、ほぼ純正仕様で乗っていましたね。結局盗まれてしまいましたが・・・
その頃からアメリカンカルチャーにはハマっていたのですが、出身が川崎なのでKHに乗っていました(笑)。
ハーレーとかチョッパーとかに憧れはあれど、身近だったのが地元の先輩から降りてくる国産旧車だったので、仲間内は全員ネイキッドでしたね。
21歳になってEarly Shovelを買って、改造して乗っていました。
今はIndianに乗っているんですけど、すごい変遷ですよね(笑)。車もバイクもとにかく色々な種類に乗りたくて、エンジンはついていませんがピストバイクも乗りました。
橋本:趣味として乗り物以外に時間を割いているのはカメラですかね。
フィルムカメラが昔から好きで、ポートレートを撮ったり、風景を撮ったりしていたんですけど、いまは自社の撮影も一部楽しみながら広告ビジュアルの撮影などもやらせてもらったりしています。
仕事で使っているメインのカメラはSONYのα7-Ⅳです。動画も撮ろうと思って最近買い換えました。
フィルムで実働しているのはRolleiの35㎜とCANONのAE-1ですね。
Rolleiは世界発のコンパクトフィルムカメラで、ドイツ製とシンガポール製の2台を持っているんですけど、このカメラは楽しいですね。
ピントを合わせることもファインダーをのぞきながらできなくて、目測で撮影するというとても不便なカメラなんですけど、それがいいんですよ。
橋本:花とか植物も好きで、それこそ写真撮るようになってから好きになった感じですね。
あと、彼女が花屋さんで、一緒に仕入れに行ったりしていたことも花とか植物に興味を持ち始めたきっかけの一つですかね。
-今後の展望を教えてください。
橋本:僕の好きなものが共有できることが仕事になればいいな、と思っています。
商売的な考えで行けばお金を儲けるというゴールにはなるんですけど、好きなものの輪を広げたいと思っていて、同世代で車やバイクに乗る仲間もいるから、同じ好きなものや空間を共有できる何かをしたいと考えています。
革ジャン好きが集まるとか、車好きが各々の愛車にカメラを積み込んで集まれる場を提供するとか、なんでもいいんです、ラーメン好きでも花好きでも。
将来的に今の趣味の延長が仕事になればいいなと考えています。