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FEATURE

The ONESTAR'S Vol.9 ケンドーコバヤシ (お笑い芸人)

2024/10/16

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創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」

1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。

そんな「ONESTAR」を愛してくれている各業界のワンスターラバーズ"ONESTAR'S"にインタビューを敢行。

今回の"ONESTAR'S"はお笑い芸人の「ケンドーコバヤシ」さん。

「レザージャケット愛好家」ということを公言しており、その知識量やコレクションしているレザーの数は芸能界髄一と言われている。アメリカンカルチャーに対する造詣も深く、バイクや車、時計やミリタリーなど、趣味の幅も非常に広い。

そんなSchottブランドとの親和性が高く、革ジャンのエキスパートであるケンドーコバヤシさんに色々とお話を伺った。

もちろんONESTARを纏って。

ONESTARの一覧はこちらから


-ケンコバさんがイメージするSchottとは?

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ケンコバ:レザージャケットの入門編ですかね。

男の子って必ず「レザージャケットが欲しい!」というタイミングが来るじゃないですか。

僕の場合は中学3年か高校1年のときにそのタイミングが来て、周りの友達も徐々にそういう雰囲気になった時期があったんです。

でも、そこには僕なりの意地があって、「同級生の中でも最初に革ジャン着るのは俺やろ」と。

「ここはやっぱり俺が一発目にいかなあかんやろ」と思って必死にバイトしました。

そして実際に革ジャンを買うことを決めて色々と調べ始めて、最初に情報として聞いたのが「Schott」だったんです。

それで革ジャン1着目としてSchottの「618 RIDERS」を買いました。

それから次の2着目に手を出したのは割とすぐでしたね。大阪のアメ村で2古着の「613 ONESTAR」買いました。

その当時で4万円くらいだったと思いますが、高校生からしたらかなりの大金ですよ。

その時代の「Schott」は今と違って、あちこちのお店で売っていたから手に入りやすかったんですよね。

ケンドーコバヤシさん着用のライダースはこちらから。



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ケンコバ:よく先輩から革ジャンを譲り受ける、などの話を聞きますが、当時は不良の流れが「ヤンキー」から「サーファー」に移り変わるタイミングで、多くの先輩たちはサーファーのなりかけで、レザージャケットをあまり着てなかったこともあってか、もらったりはしなかったです。

あと当時、僕はどちらかというと、バイクに乗るチームの方と遊ぶことが多かったですね。

その頃のバイクを乗り回すチームのたまり場が「びっくりドンキー」だったんですけど、実は「びっくりドンキー」が好きすぎて、そのたまり場に通っていたっていう流れもあります(笑)。

今はメニューがタッチパネルになってしまったけど、当時は木の扉式メニューで、あれがまた趣があって良かったんですよ(笑)。

Schottの革ジャン一覧はこちらから。



-アメリカにまつわるエピソードなどありますか?

3.jpgケンコバ:去年、1週間くらいロケでアメリカに行った時の話です。

普通の観光客があまり行かない、治安があまりよくないと言われているアメリカの中部や南部にあるニューメキシコ州とミズーリ州に行ってきたんですが、メチャクチャ楽しかったですね。

テレビ東京さんの番組で、ヒッチハイクの企画があるんですけど、周年の特番で「アメリカ編」として行ったんです。その時はいろんな体験をしました。ヒッチハイクで移動中に、現役の軍人さんに乗せていただいたんです。

その方が、「沖縄に親戚がおるから、2025年に日本に遊びに行く予定や」と言っていて、東京にも行こうと思っていると話していました。

そして真面目な顔で「東京で実銃の練習ができる場所を教えてくれ」と言われたので、「日本にそんな場所はない!」とも。

「日本では警官と法を犯している方しか拳銃は持っていないんだ」とも教えてあげました。

その話を聞いた軍人が真剣な顔で「お前ら日本人はどうやって家族やパートナーを守るんや、ふざけんな!」と説教されました(笑)。

その後、テレビではカットされていましたが、突然、車のダッシュボードからおもむろに拳銃を取り出して、窓を開けて川に向かってバーンって撃ってましたね(笑)。「お前も撃ってみろ」と言われましたが、お断りしました。

それから、その軍人に「昨夜はどうしててん」と聞かれて、「昨夜はセントルイスでピザを食べてた」と答えたら、その屈強な軍人が、「俺でも夜にセントルイスでピザなんて危なくて食べない、今後はホンマにやめろ」と言われました。

確かにその店の周りにはストリートキッズみたいのが数人たむろしていて、僕らが店に入っていくと、「なんだお前らは?何しに来たんだ?」的ないちゃもんをつけられたので、怖いなと思いながらも「ピザを食べに来た」と説明すると、「あ、いらっしゃませー」と。

そいつら店員だったんです(笑)。

セントルイスって昼間はとても美しい町なんですけど、夜はホンマに怖かったですね。

一応コーディネーター兼ボディガードとして元軍人のお爺ちゃんが付いてくれたんですけど、州をまたぐ移動の時は銃を持てないため、スタンガン的な棒を持って護衛してくれていました。

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ケンコバ:プライベートではニューヨークとかロサンゼルス、ハワイのような観光に行くことが多いです。

歩いているだけで楽しいじゃないですか。だから意外とお金使わないんですよね。

ブラブラ歩きながら古着屋とかを見たりします。

サンフランシスコも好きですね。よく分からん古着屋とレコード屋が並んでいて、見ているだけで楽しいんですよ。


ケンコバさんの愛車について教えてください。

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ケンコバ:
いま乗っている愛車は「クジラ」の愛称でおなじみの4代目クラウンです。

バイクは3台持っているんですが、メインで乗っているのは「Z1」です。

他には「ハーレー73年式ショベルヘッド」と60ccの「カブ」ですね。

このカブはいつか手を入れなあかんなと思っているんですけど、本当にパワーがなくて、坂道をほとんど登れないんです。

だから公道を走るのは危ないので、夜に車が少ない時間帯に散歩代わりに乗っています。

「Z1」は20年前くらいに東京へ引っ越してきてすぐ買いました。

旧車は盗難の心配があるので、バイクの駐輪場のセキュリティがしっかりしているマンションじゃないと引っ越せないんですよ。

引っ越しを考える時、ネットで条件入れて調べるんですけど。

「バイク駐輪場、高セキュリティ」という条件を入れて検索すると、候補がほとんど除外されて2件くらいしか出てこないです(笑)。


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ケンコバ:
もともと親父もバイク乗りだったんですが、全く親父の影響を受けずにバイクに乗っています。

それこそ親父はバイク事故で死にかけてますからね。

蘇生手術を受けるレベルの大事故でした。それほどの大怪我したのにも関わらず、僕が高校1年の時に「バイクの免許取りたい」と言ったらOKしてくれましたからね、変わってますよ。

親父には影響されませんでしたが、小学生のころ、家の向かいにあった学生アパートにバイクに乗っている大学生のあんちゃんがいて、その人の影響は受けていると思います。

おかんから「あの人とは喋ったらあかん」と言われていましたが、そんなこと言われたら余計に喋りたくなるじゃないですか。

いま思えばそのあんちゃんは、革ジャンを着て革パン穿き、頭はリーゼントでバイクに乗るという、ホンマに分かりやすい恰好をしていましたね。




-自前のレザージャケット80着、大まかな内訳を教えてください。

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ケンコバ:大体ですが、ライダースが60着くらい、フライトジャケットが20着くらいですね。

ライダース60着のうち、ワンスターだけで7,8着あります。

ライダースに限らずですが、好きになったモノには色々と手を出してしまう傾向がありまして・・・これが未婚の原因だと思うんですけど、どうしても1着だけ、一つだけを愛すことができないんですよ、僕は。

だからお付き合いする女性にはすぐバレてしまうんです、「浮気するやろうな」って(笑)。

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-芸人としてのこだわりなどあれば教えてください。


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ケンコバ:
そうですね、「危ない人を見かけたら接近する」ですかね。

本来であれば距離を取った方がいい人に、あえて寄って行くんです。

話のネタになるから、ということもありますが、体験でしか得られない何かがあるだろうと。

なのでホンマに危ない目に合うこともあります。以前、危ないを通り越して社会貢献をしたこともありますよ。

ホンマにドラマみたいな話なんですが、3年前ですかね、夜中の2時くらいに「ぬいぐるみを抱いた幼女」を連れまわしているオッサンがおったんですよ。

明らかに怪しかったので「親子ですか?違いますよね?」って話しかけたら、その男が走って逃げ出したので、追いかけていったらコンビニで大暴れし始めて。

その後、警察が来て逮捕されました。結果的に誘拐されていた幼女を救ったんですが、誰からもお礼を言われなかったですね(笑)。

ロケ中でもこうした状況に構わず飛び込んでいくので、スタッフや共演者から「やめてくれ」と言われることが多いです(笑)。

絶対にインタビューしてはいけない系の人に、1時間くらいずーっと話聞いたことがあったんですが、一緒にいた小峠がいまだにその件を許してくれないですね(笑)。


-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。

9.jpgケンコバ:「ONESTAR」に限らず、ライダースを着るときは薄型の時計をつけることが多いです。

時計も好きなので。今日つけているのは「LORD ELGIN」、通称「鉄仮面」です。時間が見づらくて好きなんです。

ほぼアクセサリーの感覚ですね。

ライダースの袖は細いので、薄型の時計がしっくりくるんです。

この時計以外にもアメリカンアンティークの時計を結構持っています。


10.jpgケンコバ:洋服でいうとデニムパンツなんですけど、これも浮気性が出ちゃって、ヴィンテージのデニムはもちろん大好きなのですが、今日穿いているようなレプリカをイチから育てるのも好きなんです。

本妻(ヴィンテージデニム)が家で待ってるのに愛人(レプリカ)に時間を費やしてしまうんですよね(笑)。

ちなみに最近では、ライダースにクラシックなスラックスを合わせることが多くなりました。


ケンコバさんの趣味、ライフスタイルについて教えてください。

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ケンコバ:趣味の中で大きなウェイトを占めているのはミリタリーですね。

米軍に限らず好きなので、ヨーロッパの軍モノを着こんで、夜な夜な公園に潜んだりしています(笑)。

捕まりかねない行動ですが、法を犯してはいませんから。職質はされますけど。

職質といえば、自分が職質されるタイミングが分かるようになりました。

それは「うんこを我慢してる時」でした(笑)。

我慢してモジモジしている様子が挙動不審に見えるらしいです。

だから僕が大犯罪を計画する際は、お腹の調子が悪い日は決行しません(笑)。

つい先日も、道を歩いていたら隣にパトカー停まって、警官が3人くらい降りてきたんです。

最初に降りてきた若い警官から「ちょっとカバンの中身を見せてもらってもいいですか?」と強め言われたんですけど、後から降りてきたベテラン警察官が止めに入って、「違うだろ!ケンコバ風のやつを探すんだよ!ケンコバ本人に職質かけてどうすんだ!」って若い警官が怒られてました(笑)。


-今後の展望を教えてください。

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ケンコバ:もうこれで人生が大丈夫だという資産が貯まったら、バンコクに移住したいと思っています。

バンコクにはすべてがありますから・・・。治安も日本よりいいくらいですし、今は。

バンコク市内に限りますが、殺人事件も年に数件しかないって聞いています。

実は今、バンコクにライダースブームが来ていて、若い子が集まってライダース着てバイクに乗ったりしてるらしいんですよ。

根性ありますよね、あんなに一年中暑い国でライダース着てバイク乗りまくるって。

イメージ的には暴走族とは違って「ROCKERS」的な感じみたいですけど。

なので、もし僕が早めにバンコクに移住したら、それは資産が貯まったか、何か不祥事を起こしたんだと思ってください(笑)。




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氏名:ケンドーコバヤシ

職業:お笑い芸人

身長:173cm

着用サイズ:44インチ





ケンドーコバヤシさんが着用したライダースの詳細はこちらから!



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