2024/12/17
創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。
今回の"ONESTAR'S"はモデルの「NIKITA」さん。
日本生まれの「NIKITA」さんは日本語、英語、ロシア語を操るトライリンガル。
モデル以外の活動も多岐にわたり、20歳ながらに人生経験が豊富。
当然インタビューには日本語でお答えいただき、その柔らかく軽妙な語り口調に、見た目とのギャップが面白いほどあり、まるで吹き替えの海外映画を見ているかのような錯覚に陥った。
近々渡英をする予定で、人生の大きな分岐点に立つことになった、そんな「NIKITA」さんから様々なお話を伺った。
もちろんONESTARを纏って。
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-NIKITAさんがイメージするSchottとは?
NIKITA:アメリカ発祥で、バイカーカルチャーや様々なルーツを持っているブランドというイメージです。
モデルって仕事上いろんなブランドの洋服を着る機会が多いんですけど、Schottのアイテムは、着る人の内面を際立たせてくれると思っていて、人によって同じアイテムでも何か違って見えるんです。
アウターとして纏うものだけど、着る人の内面がにじみ出ているような、そういう着方をしている人が多いのかなと思います。
女の子が着るとライダースとかでもカワイイじゃないですか、もちろん人によってはクールな着こなしをされている方もいますが。
▶Schottの革ジャン一覧はこちらから。
NIKITA:革ジャンについては「ゴツい」というイメージがあります。
なのでナメられないための武具とか武装っていうワードが浮かびます、勝負服的な意味合いで。
自分は18歳からSchottの撮影にお声がけいただくようになって、色々と着させてもらっていたのですが、実際に欲しくなって今着ているワンスターを購入しました。
元々が革ジャン好きという背景はあるんですけど、今まで着ていたアイテムはデザイナー系だったりファッション的なアイテムが多かったので、Schottを買ってクラシックに戻った感がありますね。
▶NIKITAさんが着用したライダースはこちらから
-アメリカにまつわるエピソードなどありますか?
NIKITA:アメリカに行ったことはないのですが、憧れはスゴイ強いです。
いつかは必ず行くと決めています。
中学2年生の時に映画「EASY RIDER」を観て、スゴイ衝撃を受けたんです。
こんな人生を歩んでいる人がいたんだ、と。
それでアメリカへの憧れとかヒッピーに興味を持ち始めたんです。
そっちの文化がスゴイ好きなって、免許はないんですけどバイクもいつかはチョッパーに乗りたいと思っています。
「EASY RIDER」を観た直後は、中学2年生なりにヒッピー感を出して、髪を伸ばしたりしてました(笑)。
いまだに大好きな映画ですね。
古着屋で「EASY RIDER」のTシャツを探して買ったり、当時の映画のポスターもいまだに持ってます。
NIKITA:「EASY RIDER」は、かなり影響を受けた映画でした。
間違いなく僕の人生トップ3に入る映画で、他にはタランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」と、北野 武監督の「この男狂暴につき」がランクインしています。
NIKITA:もし、アメリカに行けるとなったら、カリフォルニアで9月に開催されるイベント「バーニングマン」に参加したいですね。
イベント開催中の1週間はお金を使えず、物々交換でしか生活できないヒッピーな音楽フェスイベントです。
そのイベントに参加したみんなが協力し合うという素敵なイベントなんですよ。
-NIKITAさんの職歴を教えてください。
NIKITA:中学と高校が広尾にある学校だったのですが、実家が千葉の稲毛で毎日1時間半くらいかけて通学していました。
その学校が自由な風紀で制服ではなく私服だったこともあって、割と早い段階でファッションに目覚めました。
私服なので学校終わりにそのまま遊びに行けたこともあり、渋谷とかで遊んでいました。
今回のロケ地である「タイガー餃子軒」は当時、学校帰りによく通っていたこともあって撮影で使わせていただきました(笑)。
NIKITA:そんな高校1年生の時、学校終わりに渋谷で遊んでいたら、スタイリストのアシスタントさんに「撮影手伝ってくれない?モデルとして」と声をかけられて、撮影に参加したことからモデルとしてのキャリアがスタートしました。
そこから関係者伝えで仕事を紹介してもらったり、違うスタイリストの方に呼んでいただいたりと、半年間くらいはフリーランスのモデルでした。
そこからモデル事務所に入ったという流れです。
今はモデルだけですが、常に別の仕事もできるように考えていて、高校卒業してから美術大学に入学したんですけど、半年で自主退学してしまいまして。
高校時代からモデルという仕事をしていた経験から、良い意味でも悪い意味でも外の世界を知ってしまったことで、大学4年間をのうのうと過ごしている時間が無駄だ、と思ってしまったんですね。
NIKITA:それでモデルをしながら「WACKO MARIA」というブランドにアルバイトで入りました。
たまたまお店でイベントをやっているタイミングでに通りかかって、そのままイベントに参加した流れからアルバイトが決まりました。
そこから1年くらい販売をしていたんですけど、その1年はメチャクチャ刺激的でした。
そのあとは別のブランドのPRをしたり、カメラマンの通訳兼アシスタントなどもしていました。
アシスタントをさせていただいたカメラマンさんは海外からの案件が多く、アジアのいろんな国に連れて行ってくださいました。
それらのお仕事を経て、今はモデル業だけですが、最近は演技の勉強もさせてもらっています。
-モデルとしてのこだわりなどあれば教えてください。
NIKITA:高ブランドのコンセプトだったり、撮影のテーマを理解して表現する、ということがこだわりですかね。
あとはスタッフさんとのコミュニケーションとか、自分でできることで撮影のクオリティがあがるのであれば、という想いで努力はしています。
モデルって世間的には華やかな職業ですけど、業界の中ではモデル自体の名前に価値がないというか、芸能人って名前に価値があるじゃないですか、俳優の○○さんとか歌手の○○さんみたいな。
モデルって雑誌のクレジットに名前が入らないこともありますからね。
その代わり、見た目に価値があるというか。
なので表現力に関しては自分もクリエイションの一部になれるように努力しています。
-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
NIKITA:刺レザージャケットを着るときは足元も革で合わせたいので、レザーブーツをマストにしています。
今日は「RED WING」のエンジニアブーツですね。
足が大きくて、なかなかサイズがないんですけど、「RED WING」のブーツを専門に扱っているお店で1点だけあったのを即購入しました。
今日のスタイルはバイカーファッションですが、バイクも車も乗っていません(笑)。
車はいま教習所に通っているところです。
タランティーノの映画にシボレーがよく出てくるので、免許を取ったら乗りたいんですけど、オートマ限定なのでちょっと難しいですね(笑)。
今日のスタイリングはライダースが際立つ、ワンスターが主役になるコーディネートを意識しました。
▶NIKITAさんが着用したライダースはこちらから
-今後の展望を教えてください。
NIKITA:近々、ロンドンに行く予定があって、今よりもっと好きなことを見つけに行こうと思っています。
言うなれば自分探しの旅ですかね。
長年住んできた日本からロンドンに拠点を変えたら、なにか面白いことが起きるのではないか、という期待を持って渡英します。
自分の性格的に、何事にも考えすぎずに飛び込んでいくタイプなので、自分でも予想できていなかった明日を過ごせればいいな、と思っています。
もちろん失敗も多くあるとは思いますが、その方が面白い出会いとか、面白い物事が生まれてくると考えていて。
なので、何か目的があってロンドンに行く、というよりも、とりあえず行けば何かしら面白いことが起こるであろう、くらいにしか思ってないんです。
NIKITA:向こうでもモデル事務所に所属して仕事はするのですが、せっかくなので演技の勉強もするつもりです。
イギリスは演劇の本場でもあるので、チャレンジしてみようと。
日本では、見た目がガッツリ外人なので、演じさせてもらう役の幅が狭いんです。
渡英して1年後に自分がどうなっているのか全く想像できませんが、想像できていないことをやっていたらいいな、と思っています。
とにかく色々なことにチャレンジしてきます。
やりたいこと全部やってきます!!