2025/01/29
創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、現代も多くの愛好家により支持されている。
今回の"ONESTAR'S"は陸上選手の「中島 佑気 ジョセフ」さん。
2024年パリオリンピックで日本代表として出場したオリンピアンであるジョセフさん。
休みの日以外はスポーツウェアでいることが多いが、オフではレザーを用いたスタイリングが好きということをお聞きし、タフでストイックな練習を行うアスリートのプライベートや
パリオリンピックの裏側など、色々と気になる話を聞かせてもらった。
もちろんONESTARを纏って。
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-ジョセフさんがイメージするSchottとは?
ジョセフ:つい最近までSchottは知らなかったんですけど、ライダースは見たことがあったので、どこかで認識はしていました。
ライダースでもSchottでもないんですけど、クラシックなレザーアイテムはよく着ていました。
たまたまなんですけど、Schottのお店に行く機会があって初めてショップに入って、レザージャケットの量に圧倒されたのは覚えています。
そこまでレザーに詳しいわけではないんですけど、品質だったり革のバリエーションが多くて、すごいブランドなんだな、と思いました。
その時に一番印象に残ったアイテムはカーコートでした。
普段からキレイめな着こなしをすることが多いので、ハーフコートな感じで着られるかなと思いまして。
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-アメリカにまつわるエピソードなどありますか?
ジョセフ:アメリカって陸上王国なので、去年は1年くらいアメリカの南カリフォルニア大学で練習をしていました。
今まで何人もオリンピック選手を輩出している名門大学で、今も金メダリストが在籍しているので一緒に練習させてもらっています。また行く予定もあります。
アメリカと日本の練習の取り組み方が違って、意外にもアメリカの方がトップダウン式で、コーチが提案したことに選手が黙って従う感じです。
選手ももちろん自主的に動くんですけど、コーチが出した戦略とか出された指示をいかに忠実にできるか、ということが結果につながるので、選手はコーチの教えをきっちり守りますね。
最初にアメリカで練習した時は、そのスタイルが馴染めず苦労しました。
ジョセフ:イメージ的には日本の方が選手を管理してそうですけど、日本の方が選手主体で練習進めたりしてますね。
実際、南カリフォルニア大学のコーチも、元金メダリストなので実績があるし、自分がしてきたことを時代に合わせて教えてくれるので説得力がものすごいあるんです。
もちろんトレーニング器具やリカバリーの仕方とかは常に進化しているので最新のものを使うんですけど、練習技法の軸はあまり変わってないんです。
ジョセフ:アメリカに初めて行ったのは、2022年のオレゴン世界陸上に出場した時ですね。
ハワイは行ったことがあったんですけど、本土は2022年が初でした。
僕のルーツは父がナイジェリア人なんですけど、叔父がアメリカにいて、父もアメリカにいたことでブラックカルチャーとかにも興味がありましたね。
もし時間があればニューヨークに行ったことがないので行ってみたいです。僕の中で東京は第一の故郷で、アメリカが第二の故郷という感じです。
-2024年パリオリンピックでの印象的なエピソードを教えてください。
ジョセフ:この話はニュースとかにもなってないと思いますが、各国でバッジを用意していて選手に10個くらい配られるんです。
そのバッジがいいコミュニケーションツールで、他の国の選手と交換して国際交流を深めるんです。
陸上のスケジュールは最後の方なので、僕は20個くらいもらってました。
また、日本のバッジが扇形で特徴的だったので、外国の選手からすごい人気がありました。
他の国は国旗とかシンプルなデザインなんですけど、日本は凝っていたので、すごい人気でこっちから話しかけなくても、
向こうから「扇のバッジ持ってない?」ってすごい話しかけてこられました。
そのきっかけで色んな国の選手と話するのがスゴイ楽しかったですね。
普段だったら交流できないアフリカの国の選手と話しができたり仲良くなるのってないじゃないですか。
あれがオリンピックの良さなのかな、と思ってました。
ジョセフ:あとは選手村ではお金を使いません。
食堂やカフェはもちろん、オリンピックのスポンサーが入っているメーカーのものは基本無料で支給されます。
その中でもインパクトがあったのは、ある携帯電話メーカーが選手用の五輪マーク入りオリンピック仕様の金のスマホを配布してました。
会場内での使用だけでなく、プレゼントされたので帰国後も使ってました。
-どんなシーンでレザージャケットを着用しますか?
ジョセフ:ドレスアップのような特別なシーンというよりも普段使いが多いです。
旅行が好きなので、外出だったりレジャーの際に着ていますね。
汎用性が高いのでシャツに合わせたり、コーディネートによっては大人っぽいスタイリングも可能なのでどこにでも着ていきます。
-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。
ジョセフ:この時計と金のネックレスです。
時計は去年のブタペスト世界陸上で【SEIKO】が初めてスポンサーについたくれたんですが、
その時計のイメージビジュアル撮影のモデルに参加した時に、お礼としていただいた世界陸上限定モデルの時計です。
時計は昔から好きで、【CASIO】のヴィンテージタイプのモデルを試合中も外さないですね。
金のネックレスは四六時中付けてます。
陸上選手ってユニフォームが決まっているので、着るものが最小限じゃないですか。
ネックレスは軽くて首元を飾れるので愛用しています。
選手として高みを目指すという意味も込めて、「金」という意味もあります。
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-ジョセフさんの趣味、ライフスタイルについて教えてください。
ジョセフ:陸上の練習後は疲弊しているので、なるべくインドアで過ごすようにしています。
読書と映画鑑賞が多いです。
読書は夏目漱石や三島由紀夫、フョードル・ドフトエフスキーやジョージ・オーエンなどの純文学作家が好きです。
ジョセフ:あとはインテリアが好きで、インテリア系雑誌とかをよく読みます。
もし陸上をやっていなかったら、インテリアデザイナーか建築士になりたいと思ってました。
最近、母校である東洋大学の練習場の近くに引っ越したので、インテリアをそろえるために東京に出て色々と買い物をして大きく出費をしてしまいした。
引っ越してから自炊をすることも増えたのですが、自炊の時は体のことを考えたメニューにします。
外食時はそこまで厳しく律しませんが、自分で作る時は揚げ物は絶対作りませんし、ドレッシングもノンオイルにします。
ご飯も玄米や五穀米にするなど体のことを意識した食生活を心掛けてます。
ジョセフ:練習がある日はルーティン化されていて、朝起きて食事、瞑想してから体のケアを行い練習に向かいます。
練習が終わったら食事をして家に戻って体を休めます。そのあとに会社の予定があれば会議に参加したりもしますが、終わり次第何もなければ帰宅し、
家で読書や映画を観て、寝る前の30分にストレッチをしっかりする、という流れです。
練習時間は4~5時間です。短く感じると思いますが、陸上の練習はとても特殊で、短い時間で極限まで追い込むスタイルなので、練習後は体の修復に徹することが大事なんです。
-今後の展望などあれば教えてください。
ジョセフ:今年は東京で世界陸上があるので、地元開催の機会は一生に一度しかないレベルですから、今までのキャリアの集大成としてメダル獲得を目指します。
ホームっていう有利な環境はチャンスなので。
2月からまたロサンゼルスへトレーニングに出て、5月頃に戻って試合に出て代表権を勝ち取らないといけないため、まずは7月の日本選手権で勝つことを目標とします。
今後の目標としては2028年のロサンゼルスオリンピックや2032年のブリスベンオリンピックに出場することを目標に仕上げていきたいと思っています。
まだ先の話になりますが、セカンドキャリアとしては、スポーツに間接的に関われる何かができればいいなと思っていて、先ほども言ったように、いかに体を回復させるか、
ということが重要と考えてで、栄養やリラクゼーションなどで心身ともに効果的な回復ができるようなことをしていきたいな、と考えています。